“ちちぶオペラ”のここが好き♡
来たる8月18日(日)上演予定『メリー・ウィドウ』の公演までいよいよ1週間!ちちぶオペラ関係者全員が一丸となって奔走しております。
今回は、ちちぶオペラのプリマソプラノ歌手:薗田真木子さんから オペラと “ちちぶオペラ” の魅力について語っていただきました!
ちちぶオペラ プリマソプラノ歌手 薗田真木子
オペラってそもそも
エレガントな気分になりたくて、バレエを観よう♡と「くるみ割り人形」に出かけました。美しい舞台、生のオーケストラ、バレエダンサーの夢のような動き ・・2時間余りの公演が終わりに差しかかったころ、ふと小さな違和感を覚えました。 ─あれ?誰も歌わない?─そうなんです、こんなに人がたくさんいて、誰も何も言わない(歌わない)ことに驚いてしまって。とはいえバレエは“目で見る音楽”、時には音楽よりも雄弁に音楽を語ります。そこへいくとオペラってなんでもあり!何かしらの表現は全てオペラのステージに乗っけてしまえるんです。そもそもイタリア語であるオペラ(Opera)は“仕事”とか“事業”とか、かなりざっくりな意味もあるわけで、懐が深―ぃんです。
そこで “ちちぶオペラ”
関東山地の山あい、秩父の盆地は外部から隔絶され、古くから独自の文化芸能が発達しました。歌うこと、舞うこと、演じること、オペラに必要な要素を潜在的に持っていると言っていいでしょう。そして、様々な分野で後進を育てられた素晴らしい先生方もいました。ゆかりのオペラ「ミカド」から立ち上がった制作部、立派な舞台セットを造る地元企業など、数え上げればきりがないその力は全て、ひとえに“地元愛♡”なのではないでしょうか。県外からのお客様は一様に「秩父スゴイ!」と言って帰られます。地元イメージアップ、そしてオペラに刺激されたそれぞれのお客様の地元愛♡も増してくれると嬉しいですね!
“ちちぶオペラ”のここが好き♡
世界主要都市には必ずオペラ劇場があり、規模や演出の新しさ等で凌ぎを削っています。日本でも新国立劇場を頂点に大小様々なオペラ上演機関があります。その中でちちぶオペラはいわゆる市民オペラのカテゴリーに入るわけですが、各セクションにはプロも混ざっています。つまり、プロフェッショナルもアマチュアリズムの精神に触発されるということが起こります。そして、合唱団は幅広い年代、様々な背景を持つ大人と小さな子どもたち、とてもバラエティーに富んでいて、一人一人が持つオーラ(というと大袈裟ですが)、雰囲気が多彩なのです。それが「民衆」として実にリアルで、色々な舞台を観てきた人にとってはとても新鮮です。良い意味で「ザワザワ」してたり「モコモコ」してる・・。プロの合唱団ではなかなか出せない味だと思います。プロの出演者もその中で演じることで正に相乗効果、私は市民オペラの域を優に超えていると自負しています。それはもちろん例えアマチュアでも妥協を許さない公演監督の舞台に対する思いがあってのことは言うまでもありませんが。。
そしてお客様もいいんです!昨年の「カルメン」では子どもたちの合唱が終わって退場する時、その一生懸命な可愛らしい姿に拍手が起きました。この素直な反応もオペラの娯楽性を体現する大切な一幕でした。地方公演でこそと言えるでしょう。_薗田真木子
ちちぶオペラは真木子さんが語られたように魅力がいっぱいです!今回の記事を参考に、今年のちちぶオペラもいろいろな観点で楽しんでくださいね♪